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革について



皮と革
動物たちのコスチュームはさまざま。靴をはじめ、皮革製品の原料皮(原皮・げんぴ)は、哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類、魚類にわたって利用されていますが、大部分は家畜である牛、馬、豚、羊、山羊などであって、食用の副産物として供給されるものです。

動物の皮は、鞣されて初めて革になります。「生皮」を「革」にする薬品が「鞣し剤」です。

「皮」とは、動物の体から剥いで鞣される前の、そのままでは腐ってしまう生の状態をいいます。つまり原皮です。「革」は、鞣されて加工のできるものであり、腐ったり変質しないように仕上げたものです。皮革は、皮と革の両方を総称した意味をもっています。

英語では、皮の場合をスキン(SKIN)あるいはハイド(HIDE)といい、革はレザー(LEATHER)といって、区別します。

鞣しとは、皮から革への転換を行うための作業で、本質的な仕事の内容は、なめしの良し悪しで、皮革の出来上がりが違ってきます。

鞣(なめ)すということ
靴の甲革と底革が異なるように、同じ牛皮でありながら、鞣し方法の違いにより、それぞれ独特な性質をもった皮革がつくられます。

革の切り口を見ると、鞣しの違いがわかります。甲革の場合は、主としてクロム鞣しで青色をしており、底革は、植物タンニン鞣しで茶褐色をしています。

鞣すということは、それぞれ違った鞣し剤が、皮の主成分であるコラーゲン蛋白質と化学的、物理的に結合して異なった性質に鞣し上がるのです。

鞣しの目安は、生皮を鞣すと一般的に耐熱性が増大しますので、何度まで耐えられるか、その収縮温度の上昇を測って鞣し作業が行われます。

このように、全く違うタイプの皮革について、共通して言える鞣しの現象をあげると、

1. 生皮を腐らないものにし、長期間にわたり変質しない。
2. 水に漬けても元の状態にもどらず、乾燥しても膠(にかわ)状にならない。
3. 充実した風合いを持たせ、強靱(きょうじん)性を安定させる。

といったことがあげられます。 

Q1 靴に”塩ふき現象”が出たとき、どうしたらよいでしょうか
A1 靴の甲革は、クロムなめしといって、なめすときに塩類を含んだ鞣剤を用います。また、靴を履いていると中で発汗し、汗には乳酸、尿素、アミノ酸などと共に塩分を含み、それが革に吸収されます。濡れた後の”塩ふき現象”は、早めに水分をふき取って陰干しをして下さい。そしてクリームで磨き、革に防水性を持たせておくのも大切です。
Q2 ボストンバッグにカビをはやしてしまいました。手入れはどうしたらよいですか。
A2 高温多湿の気候はカビの発生源となります。従って保管には十分注意し、ホコリや汚れを落として乾燥(陰干し)のあと、しまって下さい。お手入れ法としては、防かび効果の高いクリームでていねいに落とし、革のシボに残っている場合、ブラシを使用します。内部深くまでカビの根が入ってしまうと、シミとなって残ります。
Q3 海外で買ってきたバッグが色落ちするので困っているのですが・・・・・。
A3 これを防ぐ方法は、革の表面に皮膜を作れば解決しますが、”かわ”らしい風合いや色調を出すためにはやむを得ないのが色落ちです。革の染色は、一般の繊維のように高温で染色することが出来ないという、天然物であるが故の長所と短所を持っています。色落ちを防ぐため、革の感じを損ないますがラッカー仕上げをすれば色留めできます。
Q4 ハンドバッグのお手入れ方法について教えて下さい。
A4 キメの細かい良質の素材が使われていますので、専用クリームの使用をして下さい。手あか、手の油分がシミになったり、黒く変色することがありますので、こまめにお手入れを。クリーナーのほか、クリームはツヤ革用、スムース用、マット用、スプレーなどを上手に使うことをお勧めします。
Q5 トカゲと一般のツヤ革コンビの靴を買いました。そのお手入れ法は・・・。
A5 ツヤ革は、クリーナーを布に含ませて表面の汚れを落としたあと、クリームで磨きます。トカゲ革の部分は、必ず専用のリザード&クロコダイル・クリームを塗布して軽く磨いて下さい。
Q6 雨の日に履いたら硬くなってきました。どうすればよいのでしょうか。
A6 皮革は「油断大敵」です。つまり油分を断つことは大敵です。皮革にとって油は栄養分で、特に雨に濡れた場合、乾かしたあと、クリームを使い、肌にうるおいを与え、老化を防ぐことが大事です。
Q7 バッグ、ウェアの修理について教えてほしいのですが。
A7 小売店か、クリーニング店でご相談下さい。留め金、ファスナー修理、手紐直しは小売店で、とくにレザーウェアの場合はクリーニング店がよいでしょう。
タンニンなめし
1 水漬 食塩、汚物を水洗いで取り除く
2 石灰漬 毛を石灰及び硫化物を使用して分解除去する
3 あか出し 銀面に残っている毛根を除去する
4 裏打ち
(フレッシング)
裏面の肉や脂肪を取り去る
5 タンニン鞣
(渋)
渋を溶かした槽
6 渋はき 表面に付着した濃厚渋液を洗い落とす
7 水絞り 加脂が容易に出来るように水分を取り除く
8 加脂 革に柔軟性、耐水性を持たせると共に折り曲げによる銀ワレを防ぐ
9 伸ばし しわを伸ばして平らにする
10 乾燥 乾燥室に入れて1週間で乾かす
11 ロール
(ベンズローリングマシン)
銀面をしめつけ良く伸ばし艶を出す
12 仕上がり  
クロームなめし
1 水洗い
(ソーキング)
食塩、汚物を水洗いで取り除く
2 裏打ち
(フレッシング)
裏面の肉や脂肪を取り除去する
3 石灰漬
(ライミング)
ケラチンを分解し脱毛を行う
4 裏すき 裏面の不用な部分をすいて落とす
5 あか出し 銀面に残っている毛根脂肪残分を取る
6 脱灰及び戻し 石灰を除去し、酵素にて蛋白分解処理をする
7 浸酸
(ピックリング)
なめし剤が均一に浸透するように酸性にする
8 クロームなめし 3価塩基性硫酸クロームを使用しコラーゲン繊維に結合させる
9 裏けづり
(シェービング)
裏面をロール刃物でけずり厚度を均一にする
10 染色及び加脂 希望の色に下染めする油は牛脚油、鯨油を使用
11 ガラ干 自然乾燥する約1週間
ネット張り仕上げ
1 ステーキング かわを柔らかくし味をつける
2 ネット張り乾燥 かわを引張り縮まぬよう網に張り付ける
3 仕上げ染1 機械で染めた後、手でならす
4 仕上げ染2 最後の仕上げ、艶出しする
5 艶出し ガラス玉でまさつさせ艶を出す
6 プレス 仕上げアイロン
7 仕上り製品 銀付き革といいます
ガラス張り仕上げ
1 ガラス張り乾燥  
2 バイブレーション かわを揉みほぐす
3 ファフィング 銀面をサンド・ペーパーで軽くむく
4 シーズニング染
及びロータリー染
染仕上げのため数回通す
5 スプレー染 最後の染仕上げ及び艶出しをする
6 ロートプレス 最後のアイロン掛け
7 仕上がり製品 ガラス張り革といいます
カーフ (生後約6ヶ月以内のもの)銀(キメ)と繊維質が最も細かく最上質のものです。
キップ (生後約1年以内のもの)カーフよりやや厚手になりますが使い易い上質皮です。
カ ウ (生後約2年以内の牝の成牛)2歳以上を成牛といいます。銀(キメ)はかなり荒くなります。
ステアー (生後3〜6ヶ月間に去勢した牡の成牛)牛皮の中で、最も多く使用されています。
ブ ル (生後約3年以上の牡の成牛)皮が最も厚く繊維組織も荒く、丈夫なものに向きます。
地 生 (国内産の牛皮)成牛が多く、輸入物よりも同伴でキメが細かく上質な原皮です。
ピッグ 豚皮で非常に丈夫な革になります。少し固い。
ペッカリー 猪豚で柔らかく、珍しい革です。高級品
キット 仔山羊でキメの細かい最上質のものです。
ゴード 山羊で軽く感じソフトな感覚が好まれている。
ラムスキン 仔羊で柔らかいが弱いのが欠点。
バ(馬) 馬皮で銀面が摩擦に対して弱いのが欠点。
コードバン 馬皮の尻の部分で繊維が緻密で光沢が美しい。
カンガルー しなやかで伸びて変形することもなく丈夫です。
オーストリッチ  ダチョウの皮で羽根跡の模様が面白く珍重される。野生ですから表面の小傷が 多いのが欠点。
セーム革 小鹿の皮を油鞣しで仕上げたもの。水洗い可。
ハ虫類 ワニ、トカゲ、ヘビ、カメ等でそれぞれの皮の模様が好まれる。
アニマル 俗称で、毛皮以外の珍しい種々な動物の皮。
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